モロッコのこと

【モロッコに来る人注意】日本との時差が9時間に。迷走するモロッコ

モロッコ政府は、ラマダン開始に伴い、5月5日から6月9日の間は時間を変更することを発表しました。

5月から6月にモロッコの来る予定のある方は、注意してくださいね。

 

これ、2週間前くらいにニュースになっていて、今日日本大使館からも公式に連絡があったんですけどね。

政府の決定がほんと急で、びっくりです。まったく。

Yuki
Yuki
実は、去年の秋頃からモロッコにおける「時間」は怪しいんです。

モロッコのサマータイムを巡る迷走ぶり

2019年現在、モロッコにはいわゆる「サマータイム」は存在しません。

つまり、年間通じて同じ時間。日本との時差は8時間。

でもつい最近までサマータイムがあったんです。
3月末、10月末、ラマダン開始日、ラマダン終了日の年4回、時間が変更されていました。

2018年10月以前のモロッコにおける時間 

4月〜ラマダン開始 サマータイム(日本との時差8時間)
ラマダン 冬時間(日本との時差9時間)
ラマダン終了〜10月 サマータイム(日本との時差8時間)
10月〜3月 冬時間(日本との時差9時間)

*ラマダンの時期は毎年約1ヶ月ずつずれます。

それが2018年10月に突然、

「サマータイムをそのままモロッコの時間として固定しちゃうよ!1年通してずっと、この時間のままで行くよ!」

と政府から発表されました。

この発表が時間が変更される前日だったのだから、たまりません。
いかにもモロッコ。当然、みんなパニックですよ。

最も影響を受けたのは、学校・子どもたち

前日に発表があって、最も混乱したのは学校です。
そりゃそうですよね。

しかも、日が短くなりつつあり季節。
8時でも薄暗く、朝の登校時間もなんとなく危ない雰囲気です。

学生さん
学生さん
「これから冬でますます暗くなってくるのに、このままの時間で行くの?嘘でしょ?」

これに反感を覚えた学生たちのデモも起きていました。

実際に、うちの子どもが通う保育園も混乱していました。
こんな感じで。

登校時間はもともと8時

発表翌日、保育園の入り口に「登校時間は明日から9時になります」という張り紙。

1週間後「8時半にします」という張り紙が再び貼られました。

そりゃそうです。
保育園に子どもを預ける親は仕事がある人も多く、9時から仕事が始まる人が多いのですから。
いくら日照時間の問題があると言っても、保育園が9時からじゃ仕事になりません。

Yuki
Yuki
苦肉の策として、間をとって8時半という結論になったのだろうと思われます。

サマータイムに批判的な人もいる

サマータイムは、もともとヨーロッパの習慣です。そのため、イスラムの考え方に基づいているモロッコの人々の生活とは、合わない部分があります。

実際に、夫の親戚でも家の時間をサマータイムではなく、「冬時間」にして生活している人がいます。
彼ら曰く、「この時間が、本当のモロッコの時間なんだ」と。

きっと彼らにとって、このサマータイム継続は面白くないはず。
反感の気持ちは溜まっているでしょうね・・・。

サマータイム継続が決まった理由は、夫曰く
「ヨーロッパの時間に合わせた方が得する人が多いってことだよ。ビジネスやっている人や富裕層の人たちには都合がいいんでしょ。」とのこと。

Yuki
Yuki
自らのアイデンティティを守りたい一方で、ヨーロッパ事情を無視することはできないモロッコ。ジレンマですね。

年間通して時間変えないって言っていたのに、ラマダンは「やっぱ冬時間で」

ラマダンはムスリムにとって最も大事な行事の一つ。
その期間は、やはりモロッコの時間で・・・ということなのでしょうか。

推測でしかありませんが、モロッコに住む1住民としては、早く落ち着いてくれることを願うばかりです。