旧姓併記というと、仕事上の理由でしている人が多いのでは。
結婚前のキャリアや実績の継続性維持とかね。
研究者だと、論文の名前は重要ですしね。
ただ、旧姓併記はまだあまりメジャーな方法ではないことも確かです。
参考にできる事例も少なく、情報がない。
そこで今回は、1年前にパスポートを旧姓併記にした私が、旧姓併記にしてよかったことと悪かったことをレビューしてみたいと思います。

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よかったのは、いざとなったら旧姓の証明ができる安心感
私の場合、モロッコでの公的書類が旧姓になってしまっています。
滞在許可証とか、結婚証明書とか。
特に結婚証明書。モロッコで男女が同じ部屋に泊まるときは、必ず結婚証明書が必要です。
旅先でホテルの人に「名前が違う」なんて言われたら、めんどくさいことこの上ありません。
しかし、パスポートが旧姓併記になっていれば、何か聞かれたとしても説明ができるので安心。
ただ、今のところ、チェックされたことは一度もありませんけどね。
今後活躍するかも?
旧姓併記で困ったこと
銀行口座名も旧姓併記に。結果、ややこしい。
この前モロッコで銀行口座を作ったんですが、パスポートを身分証明として提出したら、その口座名も旧姓併記になっていました。
具体的にはこんな感じ → 口座名義:SUZUKI(SATO)
これで困るのが、第3者からお金を振り込んでもらうとき。
口座名義がどうなるのか、イマイチわかりにくいんですよ。
これは私が実際に経験したことなんですが、半年前に知人からの入金が確認できないトラブルがありました。そのときに銀行員の人から言われたのが「口座名は旧姓で振り込んでもらった方がいい」ということ。
・・・なぜに???
結局、これの根拠はわからずじまい。(モロッコらしい・・・)
ID(滞在許可証)が旧姓になっているからなのか、他に理由があるのかわかりませんでした・・・
最終的に、トラブルの原因は口座名ではなく、単なる相手のミスだったことが判明しました。
つまり、旧姓併記が問題になるわけではなかったようです(銀行員、適当なこと言うなよ)。
その後も「SUZUKI(SATO)」できちんと振り込まれるようになりました。
この銀行の件はモロッコ特有のものかもしれませんが、2つの名前が存在するとややこしくなるのは間違いないですね。
航空券を取るときに迷う(正解は新姓)
この前久々に航空券を予約したときのこと。
予約申し込み画面でパスポートの情報を入力していたときに、「あれっ?名前はどっちにすればいいんだっけ?」とわからなくなっちゃったんですよね。
航空券は名前を間違うと致命的です。万が一、間違えたら、最悪、航空券の取り直しになることもありますから。
航空券は「新姓」ですよ、みなさん!!
結論:迷うなら、普通のパスポートが良いかも。
1年経った今でも、旧姓併記のパスポートの必要性を感じることはありません。
というか、今後夫婦別姓が世間的に浸透していけば、パスポートは旧姓併記にする必要がなくなっていくかも、とも思います。