日本では、女性が結婚すると苗字が変わることがほとんどですよね。
これって、本当に面倒臭い。
私みたいに国際結婚で外国の姓になったり、旧姓で仕事をしていたりすると、なおさらです。
なぜなら、海外での身分証明書はパスポートのみだから。
パスポートは戸籍上の姓が記載されるので、苗字を変更してしまうと「旧姓も自分の名前だよ」と証明できる手段がなくなってしまうのです。
そこで、オススメなのが「旧姓併記」。私もパスポートを旧姓併記にしてもらいました。
名前の記載は、「新姓+名前(旧姓)」になっています。
ここでは、このパスポートを旧姓併記にする方法と注意点についてご紹介します。
パスポートを旧姓併記するってどういうこと?
通常、パスポートには戸籍の記載通りの名前が記載されます。
山田花子さんなら、「YAMADA HANAKO」ですね。
これを旧姓併記にしてもらうと、
「YAMADA HANAKO(TANAKA)」になるのです。(新姓が山田、旧姓が田中の場合)
なお、ICチップには旧姓は記録されないので、正式な名前はあくまで「YAMADA HANAKO」です。
航空券の自動チェックイン機などでパスポートを機械で読み取ると、表示されるのは「YAMADA HANAKO」だけで旧姓は表示されません。
旧姓併記にするにはどうしたらいいの?
パスポートの苗字変更で、記載事項変更もしくは切り替え申請をする際に、窓口で旧姓を併記してもらいたい旨を伝えます。
必要書類は、通常の切り替え申請に必要な書類に加えて、
「旧姓が必要なことを証明する資料」
です。
旧姓で仕事をしていることを証明するものを提示するのが一般的なよう。例えば、勤務先から発行してもらった在籍証明書とか。
私の場合は、モロッコでの結婚証明書のコピーでOKでした。
そして、別室で「事情説明書」みたいな書類に旧姓が必要な理由について書くように指示されました。
書き方はパスポートセンターの職員の人が添削してくれたので、問題なし。
ちなみに私の場合は、旧姓併記でないとホテルでの宿泊などの日常生活に支障があるため、と書きました。
なぜなら、モロッコの結婚証明書には「旧姓」で記載されているから。
モロッコでは未婚の男女は同室に泊まれないと言う法律があるので、ホテルに泊まるときに結婚証明書の提出が求められます。
結婚証明書が旧姓のままだと、パスポートの記載と異なるため、信用してもらえない可能性もあり、とても不便になってしまうというわけです。
予約済みの航空券があれば、念のため確認を!
基本的に、航空券はチェックインするときには、購入時に申請した名前と同一でなくてはなりません。
では、旧姓で購入した後にパスポートを新姓に変えてしまった場合はどうなるのでしょうか。
実は私もパスポートを変更したときに、既に購入済みの航空券を持っており、これが無効になったときのことを考えて不安になっていました。
でも、大丈夫です!
購入していた航空券はルフトハンザ航空のものだったのですが、コールセンターに苗字が変わったことを伝えたらすぐに無料で名前を変更してくれました。名前だけの変更だったので、予約していた座席もそのまま!
息子用にバシネット席を予約していたので、かなり助かりました(*^^*)
旧姓併記になった後の航空券の名義は?
ルフトハンザのコールセンターに確認したところ、航空券の予約は、パスポートのICチップに登録されている「新姓」だそうです。
そのため、入国審査や税関の書類など、空港で記入する書類も「新姓」で書けばOKです。
まとめ
海外在住で、旧姓で記載されている書類や記録がある場合は、パスポートを旧姓併記にしておくのがオススメです。
パスポートは、全世界共通で使える唯一の身分証明書ですからね(^^)
https://yukikob.work/20190507-passport